敬老の日
9月19日(月)は、敬老の日です。日曜日から月曜日にかけて家族で自分の年老いた親が住んでいる広島に行ってきました。
ここまでは、普通なのですが、月曜日の朝5時位にトイレに行こうと起き上がったら、
嫁「トイレが変なんだけど。」
私「何が」
嫁「うん~、何かが~、見たらわかる。」
で、まだ、夜が明けておらず、暗いトイレの電気をつけると、
私「・・・・・・え~、何?△〇×◇・・・オうぇ~~」
そうなんです、家の洋式トイレの便器から水が溢れそうな位、溜まっているのです。
さらに、透明な水ならともかく、トイレットペーパもあるし、アレもあるし、水は茶色だし。
部屋に戻って
私「もっと早く言えよ」
嫁「早く言ったら、どうにかなるん?」
私「・・・」
それからまた2人でトイレに行き、とりあえず、手にゴム手袋をし、トイレ用の棒たわしで奥をつついてみるが、
ただ々、撹拌されるだけであり、効果なし。
部屋にもどり対応策を嫁と対応策を協議し、
①24時間対応の業者に電話する。
②9時か10時位に普通の業者に電話する。
③ホームセンターが開店するのを待ち、開店したら直ちにラバーカップ(通称「すっぽん」)を購入する。
④50度くらいのお湯(熱湯だと便器が壊れてしまうらしい。)で溶かす(重曹があればなお良いが重曹がなかった。)。
のプランがあがった。
①については、受付は直ぐにしてくれるだろうが、祝日であり、実際に業者が何時来るか不明であること、
金額もいくらかかるか不明であるため、却下。
②についても、祝日であるため、却下
採用する策として、③をメインとし、それまで④で対応、③でも無理であれば、最後に①を採用することにした。その間のトイレは「小」は浴室で済ませ、「大」はしばらく我慢(最悪、車でコンビニに行く。)する。
次に③のプランにおいてどこのホームセンターで購入するかであるが、
イ 家から車で5分 9時オープン コーナン
ロ 家から車で20分 8時30分オープン ジュンテンドー
二 家から車で30分 8時オープン ナフコ
ホ 家から車で1時間30分 7時オープン ロイヤル
どこの店も同じ時間にオープンするものと思っていたが、意外にばらつきがあるものだと認識した。
最短で③のプランを実行するには、二のナフコに行くのが最適であると考えた。
協議後、状況を母親に伝え、トイレを覗くと少し水位が下がっていたため、少し熱めのお湯を沸かし、
便器にそれを注ぎ、トイレ用の棒たわしで奥をつつく、それを何回か繰り返すが、効果なし。
そうこうしているうちに朝の7時30分近くになったため店に行く準備をし、寝ていた70代後半の父親に状況を伝えると、
直ちに起き上がり、トイレの便器を確認するなり、私と嫁の目の前で、いきなり
「グボッ、ズボッ」と70代後半の父親が何のためらいもなく素手で、それも利き腕で、茶色い水が溜まっている便器の中に手を突っ込み、「ゴソゴソ」とまさぐり、汁が飛び散るのも関係ない様子。私にとっては、上記のプランにない衝撃的なプランというか、ノー・プランで本能のまま行動しているように見えた。
自分も嫁も「え~」という感じであり、同時に『恐ろしい、なんだ、この人は?、すげー』とある意味尊敬してしまった。が、こんなことができるのであれば、「普段の生活も、ちゃんとしてくれよ」と思った。
それでも、便器のつまりは解消されなかった。次に父親のとった策は、針金の代わりのつもりか、洗面所にあった電動シェーバーのコードを手に持ち、また、便器の中に突っ込んでいった。さながら、ダイ・ハードのジョン・マクレーンのような、使えるものは何でも使うような行動である。それでも、便器のつまりは解消されなかった。
私「もう、いいから、するな。手で便器のつまりが解消されるわけないだろう。お店に行って、道具を買ってくるから。」
父親「あん?・・・・・うん」
私は、急いでお店に向かった。祝日の朝のため、20分位で到着した。祝日の朝一番に買い物する人は、自分ぐらいだと思っていたが、業者と思われる方が5、6名集まっていた。店は、予定通り8時丁度にオープンし、同時にお店員さんに「トイレが詰まったとき使う道具、ラバーカップ、すっぽん、どこにありますか?」と尋ねると、状況を察したのか「12番通路の真ん中にあります。」と即答してきた。こういう時は即答されると気持ちがいいねと思いつつ、その場所に向かと、台所用、浴室用、トイレ用の3種類のラバーカップが置いてあり、トイレ用をレジに持っていくと、店員さんが「ありましたか?」とまた一声、
感じのいい店だなと思いつつ、店を出ると、携帯が鳴り、「まさか!」と思い、でてみると子供から「じいじ、また、手を突っ込んだよ。今、普通に流れるから。」と、詳しく聴くと、今度は液体洗濯洗剤を大量に投入し、茶色い水をヌルヌルにして素手で「ごそごそ」とまさぐって開通させたらしい。このとき父親はマクレーンのように「イピカイエー・・・」と言ったかどうかは定かではないが、私は店の駐車場で缶コーヒーを飲みながら『俺の出番は、全然なかったな~。』と物思いにふけった。
kuwamon