「開発」のための税務調査?
開発調査部門(?)から電話
法人のお客様に税務調査が入る時には、通常、税務署の法人課税部門から連絡があるのですが、「開発調査部門」という部門から連絡があり、調査が行われることがあります。
先日、その開発調査が1件あったのですが、弊社でも過去ほとんど例がなく、また「開発調査」というキーワードでネット検索してもほとんど出てきません。辛うじてわかったことは、開発とは「資料源」開発のことで、あらたな調査手法や資料・情報の入手先を開拓するための情報収集を主な目的とした調査らしい、ということでした。
せっかくの機会なので、税務調査の初日に調査官の方に直接尋ねてみたところ、今回の調査の対象となった法人の行っている業種が、そこに特化して行っている会社が少ないため、業務の流れ等について詳しく知りたいということでした。
実際の調査の印象
実際の調査がどうだったかと言うと、業務のフローの確認をかなり重点的に行っていたようです。ただし、通常の調査と並行して行うので、ひと通りの調査は行いますし指摘事項があれば拾っていました。
調査官の方は要領よく内容を確認して把握していっているようでした。おそらく開発調査担当には基本的にそういう方を配置しているのではないかと思います。
ただし、調査の主目的が情報収集にあるのは間違いないようで、「開発調査」という何だか特別細かく分析される調査のような響きに(特別な調査ではあるのですが)恐れおののく必要はなさそうです。
ただし、通常の調査も並行して行われますので、指摘されるべき事項がないように、日々の処理を行っておくことが重要ですね。
坂口
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