ビール2017年6月値上げ・今後は?
ビールが大量に消費される夏も終わろうとして、朝晩は涼しくなりました。
秋の気配を感じる今日この頃ですが、まあ、ビールは年中美味しいですね 😛 毎日の晩酌を楽しみに日々頑張っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
さて、皆様ご存知のように平成29年6月より酒税法が改正され、酒類の価格が変わってきました。お酒を買うと税金も払っているわけですが、ビールの小売価格も上がってしまいました。
切手やバターやビールや・・・身近な物が値上がりして、家計にとっては痛いですね。
酒税は、酒類の消費に着目して消費者に負担を求める間接税ですが、その税率については、酒類の数量を課税標準とする従量課税方式が採用されています。 酒税法では、酒類を発泡性酒類、醸造酒類、蒸留酒類及び混成酒類の4種類に分類し、担税力に応じた負担を求める等の観点から、その分類ごとに基本税率を定めています。 なお、4種類に分類された酒類は、さらに17品目の酒類に区分されています。
❖改正の目的は?
過剰な安売りを規制することにより、小・中規模の酒屋さんを保護しようということです。
大手量販店などでは、目玉商品として、ビール・発泡酒を安売りすることにより顧客を獲得するということが見られましたが、この改正法で、過度な安売りをする業者に対して、酒類販売免許の取り消しなどの厳しい処分を行うとしています。
でも実際の価格は各販売店が決めるので、6月1日から大幅に上がったということはないようですね。6月中旬からとしたお店があるようですし、様々なのではないでしょうか。
私は、先日ネットで、あるお酒販売のコーナーを見たら、下のような注意書きがありました。
「皆様もご承知の通り、平成29年6月1日より酒税法が改正され当店としても価格の維持に努めてまいりましたが、もはや企業努力だけではかなわず、価格の維持が困難になりました。
つきましては8月下旬を目処に価格を改定させていただきます。」
もう9月になりましたので、値上げされたでしょうか。
また、飲み放題のお店は、同じ料金設定では厳しいのではないかと心配になります。弊社でもたまに飲み放題のお店を利用することがありますので、気になるところです。お店側も料金設定に悩むかもしれませんね。
今後の段階的な税額の見直し
2017年度の税制改正では、2026年までに3段階に分けて、原材料や配分量によってバラバラな税額を統一することが決まりました。
次の表の通りです。※税率は1kl当たり⇒(350ml換算)
品目区分 (麦芽比率) | 現行 | 2020年 | 2023年 | 2026年 | |
ビール | 67%以上 | 77円 | 70円 | 63円 | 54円 |
発泡酒 | 50%以上 | ||||
25%以上 | 62円 | 58円 | 54円 | ||
25%未満 | 47円 | ||||
第三のビール | 28円 | 38円 | 47円 | ||
チューハイ | 28円 | 35円 | |||
日本酒 | 42円 | 39円 | 35円 | ||
ワイン | 28円 | 32円 |
今後の段階的な税額の見直しにより、ビールの販売価格は下がり、発泡酒と第3のビールは値上がりするとみられています。
節約を考えてビールから発泡酒に変えた方もいたと思いますが・・・
あと、ワイン好きな方にも残念なことに、ワインは値上がり、
日本酒の販売価格は下がることになるでしょう。
ご参考にして下さい。
■財務省ホームページ 消費課税(1)酒税改革 ①税率構造の見直し②ビール系飲料の定義の見直し
■国税庁ホームページ 酒税法等の改正のあらまし
税金に関することで、ご質問やご相談がございましたら、朝日税理士法人までお気軽にご連絡下さい。
yama